大人になってから『スイミー』を読んで

レオ=レオニ作 谷川俊太郎訳の『スイミー』を読みました。

最後に読んだのは、小学生の頃です。

“子育て中の方”や“子どもと接する仕事をしている方”ならば、大人になってからも絵本を読んでいるでしょう。

私は、本当に久しぶりに…絵本を手に取りました。

 

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まるで自分に問いかけられる臨場感

簡単にあらすじをご紹介します。

 

スイミーは、1匹の黒くて小さなお魚

大勢の赤い魚たちと生活しているのですが、ある日“大きなさかな”に襲われ、ビクビク怯える日々が続きます。

 

 

目の前で仲間が食べられたら、そりゃビクビク怯えますよね…。

 

 

そんな日々を送っているうちに、スイミーは“生き残っている赤い魚たち”にこう言います。

 

 

 

 

スイミー「だけど、いつまでもそこにじっとしているわけにはいかないよ。なんとかかんがえなくちゃ」

 

 

ここを読んだときに、思わず「うっ…」と痛いところを突かれた気持ちになりました。

 

スイミーって、こんな勇敢な性格をしていたんだ…。

 

 

 

その後、赤い魚たちは“離れ離れにならない、持ち場を守ること”だけを意識して、団結しました。

スイミーは自分の黒さにコンプレックスを持っていましたが、「ぼくが目になろう」と勇気を出して提案します。

 

そう…“大きなさかな”よりも、“もっと大きなさかな”に見えるように。

 

 

・・・

 

 

 

 

そして、最後は「大きな魚をおいだした」の一文のみです。

最近では“おいだした後の展開”まで作者が書くケースが多いのに、あえてここで物語が終わります。

 

絵本を閉じた後に、「自分は赤い魚たちのように、物陰に隠れることで“安心”を求めていたのかもしれない」と考えました。

 

わずか数ページですが、ゆっくり、ゆっくりと…自分の人生を振り返りながら読み進めていきました。

 

たまに絵本を読んでみると、“忘れかけていた気持ち”を思い出すきっかけになります。

大人になってから「人生ってこんなものか」と感じている方は、ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか?

 

私も、昔のような“みずみずしい気持ち”を取り戻していきます。

 

1歩ずつ、1歩ずつ…。

 

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